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実際、ライターにはどんな仕事があるのか? ②「セミナー系」「ブレスト系」「コンサル系」

この記事は、こちらの続きです。

▼第1弾

実際、ライターにはどんな仕事があるのか? ①「制作系」「校正系」

最近は「ライター」というと、「ウェブ記事のライター」のことを思い浮かべる方が多いかもしれません。

いまや多くの人がデジタルデバイスを持ち、情報発信も情報取集も、ネットで気軽にできるようになりました。

在宅ワークも一般的になり、ウェブ記事執筆の募集案件も増え、ライターと名乗る人は増えていると感じます。

一方で、誰でもチラシやパンフレットを簡単に作れるサービスが浸透したことにより、「ライティングやデザインは自分でなんとかできる」状態ですし、オウンドメディアやSNSが存在することで、誰でも自分の力で宣伝や告知、発信することも十分可能になりました。

そう、プロのライターの力を借りるような機会は、減ってきているとも言えます。

ということは、ウェブ記事以外はライターの出番なしか…… そんな印象があるかもしれません。

しかし、逆に「書くこと全般」を見渡してみると、ライターの仕事は案外、裾野が広いのです。

(そして実は、そういった案件ができるライターさんがいま少ない、とも言われている)

あらためて、ライターの可能性と実際を知っていただきたく、わたしの20年ほどの経験と業務内容をベースに「ライターには実際どんな仕事があるのか?」について解説する、第2弾です。

そもそもウェブ記事以外にどんな仕事依頼があるの?

大きく「制作系」「校正・校閲系」「セミナー系」「ブレスト系」「コンサル系」に分けられます。

もっとざっくり言うと、こんなくくりです。

■実際に書く仕事=「制作系」「校正・校閲系」

■話す仕事=「セミナー系」

■相談にのる仕事=「ブレスト系」「コンサル系」

クライアントさまは、公的機関や企業、学校、任意団体(NPO、市民団体、町内会、PTAなど)、個人事業主、フリーランス、個人など、さまざまです。

この記事では、話すタイプの「セミナー系」「ブレスト系」、と相談にのるタイプの業務である「コンサル系」について説明していきます

セミナー系

外部セミナー

●ワークショップ

●講座・セミナー

自社以外の団体や企業等から、依頼のあったテーマに沿って「お話をする」ものです。

わたしの場合は、おもに起業家さんの発信に向けた情報整理の仕方、というテーマが多いのですが、シンプルに「文章の組み立て方のコツ」「キャッチコピーの考え方」などのテーマもあるかと思います。

会社勤務時は、「情報誌のつくり方」というテーマで、地元の小学校や行政の子育て関係の課からご依頼を受けて、出張講義をしにいったこともあります。

自主企画セミナー

●ワークショップ

●講座・セミナー

形式としては、外部セミナーと同じですが、自分で企画する講座やワークショップのことです。

自分の制作サービスメニューを講座という形に替えて、クライアントさまが自力で書いたり、作ったりをできるように「教える」お仕事です。

外部セミナーと違って、自主企画セミナーは内容も時間も料金も、募集も自由に設定できます。

少人数向けの「ミニ勉強会」を定期的に催していたこともありますし、個人的なお悩みやご相談を解決する、パーソナル講座をつくることもあります。

ブレスト系

オブザーバー

●企画・コンセプト会議などの参画

企業や行政の会議の場に、何かの企画やコンセプト設計、アイデア出しの要員としてお声がかかることがあります(この場合は、その後の制作にもつながっていることもあります)。

思考する、整理する、練る、意見を出すことなどを行います。

ライターはビジョン・ミッション・バリュー・パーパスなどの策定や、コンセプト案、キャッチコピーなどを言葉化していく立場に置かれることも多いので、自然といえば自然な業務かもしれません。

コンサル系

相談業務

●個人コンサルテーション

●企業コンサルテーション

「書く」「つくる」「発信する」「整理する」などの課題解決を目的とした、コンサル(相談業務)です。

単発、中長期など、期間もクライアント様のご希望と目的に合わせて行います。

オンラインで全国各地からのご要望にも対応できるので、現地取材が必須になるような制作系の業務と比べると、需要と数は多いかもしれません。

ウェブサイトコンテンツ、ホームページの改善案やプレスリリースの内容相談などから、メンタルな相談までお伺いすることもあります。

わたしのお客様は「ひとり起業家さん」がメインですので登録していませんが、各地の「専門家派遣制度」に登録しておくと、商工会議所などの公的機関を通じて、中小企業などへの派遣依頼が来ることもあるようです。

いかがでしょうか?

実際に手を動かして「書く」「発信する」以外にも、ライターには「誰かのブレーンになる」業務もあります。

執筆を数多くこなしてきているからこそできる、任される仕事もあるので、「取材インタビューが得意」「人に教えるほうが合っている」など、自分の向きに応じて、仕事のメニューを立てるとよいかと思います。

わたしも、第1弾、第2弾で挙げた業務全般ができますが、自分では相談業務が向いているような感覚があり、またメインのお客様が個人事業主・ひとり起業家さんということもあり、「相談専門ライター」と銘打っていた時期がありました。

ただ、全部できなければならないということもなく、マルチである必要もありません。

ライター業務のポテンシャルの中で、自分の特性や得意に合った立ち位置を把握しておくことが、最も大切ではないかと思います。

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