学びのコスパがいいのは「本」!
外出も、お仕事のスピードも滞りがちなご時世ですが…
おうち時間を、動きだすときのエネルギーと、知恵を蓄える時間に代えています。
唐突ですが、学びにおいて、断然コスパがいいのは本!だと思っています。
成功者によるコンサルやノウハウ講座はもちろんいいのですが、自分に「合わない」こともありますよね。
(もちろんそれも勉強ですが)
本であれば、1冊2000円くらいで「味見」するようにがつがつ読めますし、パラパラ目を通してみて「これは興味あるな」「合わなそうだな…」という判断も肌でつかむことができます。
なにより、視認性がいいですし、紙の質感や重み自体も好き。
けして多読なタイプではありませんが、以前、お客様感謝祭イベントやミニ勉強会のときに行った「本の紹介」が好評でしたので、たまに、わたしの「推し本」をご紹介していきますね。
講師業のオンライン化、通信講座をつくるためのヒント
コロナの収束が見通せない状況下で、「新しい生活様式」が奨励され、種々のサービスのオンライン化もどんどん進んでいますね。
中でも、講座やセミナーを開催される方で、「オンラインでやってみたいけど、具体的にどうすればいいの?」というときの押し本がこちら↓
『講師業・フリーランスで食べていくならまず「通信講座」をつくりなさい!』井上幸一郎(セルバ出版)
▲画像からAmazonにとべます
どストレートなタイトル!
以前、著者である井上さんの、オンライン講座を受講したときのテキストでもありました。
ご本人は、大手通信講座の会社にお勤めされていた経験を活かして、通信講座の教材制作や講座設計(インストラクショナルデザイン)をされてきたそうです。
(教育学部出身のわたしは、こういう分野にむちゃくちゃワクワクします~!)
なぜいま「通信講座」なのか、から始まり、受講したくなる秘訣、講座作成法(設計・制作)、販売の仕掛け方、販促法、Q&Aなどの章立てで構成されています。
(詳しくはリンクから。「試し読み」から、目次全部見れます)
内容は、どちらかというと、ゼロスタートの方向けというより、なんらかの講座やセミナーをリアル開催したことのある経験者向けかもしれません。
教材制作はもちろん大事!なのですが、オンライン講座を「どう売るか?」という動線設計がきわめて重要になってくるので、この点が厚めに、具体的に解説されています。
ただ作るだけでは成り立たない、ということもよく理解できます。
そして非常に勉強になったのが。
価格設定や盗作対策、どこまでノウハウを出せばよいのか?という疑問解消の章。
本が届いて、この章から真っ先に読んでしまいました笑
リアル講座とオンライン講座の違いが気になったら
やはり注目すべきは、「リアル講座とオンライン講座、講座の作り方や販売の仕方は違う」という点。
オンラインセミナーは、わたしもまだ開催回数が少ないのですが、これは実感するところです。
オンライン会議システムや、ライブ配信等の方法のマスター、撮影技術が必要になることも出てきますし、見せ方や時間配分、飽きないための配慮も必要ですものね…
このへんについても、しっかりいろんなパターンが紹介されています。
また、この本の中でも、オンライン講座のときにも印象的だったのは、「受講者の現状と、ゴールをしっかりすり合わせることが、達成感が上がるキモ」という点。
一回で、あまり高すぎるところにゴールを置かない、ということも大切なのだそうです。
ともすれば、自分の伝えたいことや、自分の中での一定レベルに達してもらうことにフォーカスしがちなんですよね(自戒)。
数時間ものの、リアル濃厚セミナー受講に慣れてしまっていたので、スモールステップで区切り、ご提供していく考え方でいいんだなと、少しほっとした記憶があります。
一生懸命になるあまり、時間いっぱい詰めこむクセがあったので、講座にかぎらず、コンサルでも受講される方のペースを意識するようにもなりました。
というわけで、講座のオンライン化を検討したい方への一冊でした。
巻末には、講座のコンセプトや教材設計のための、ワークシートのダウンロードURLもついていますよ。
(2020.5.15現在 確認済み)