実はず〜っと白色申告でしたよ
先日、起業相談の話題になったのですが…
わたしは、むやみに「起業だ!開業届だ!」というふうにはお伝えしていないんですね。
店舗を持ちたい方は、また別かと思いますが…
とくに、店舗を持たずとも販売やサービスができる方は、開業届提出の前に、まず実験的に小さくはじめること。
実際に、お客さんにサービスすることを、ある程度の期間続けてみては?と思います。
小さくはじめてニーズに答える、ニーズを探る
なぜかというと、はじめはニーズもつかみきれないし、自分のライフスタイルに合っているかも分からないし、とくに女性の働き方は「変化する」から。
急ぐ必要がないのなら、急かなくてもいいのでは?と思うからです。
実際、わたし自身がまさにこのパターンで。
第一子出産のタイミングで退社→フリーランスライターへ
という形だったのですが…
どれくらいお仕事をいただけるのか、どれくらいのペースでできるのかも、予測がつかなかったので、開業届は出さずに、白色申告しながらほそぼそ〜とお仕事を受注してきました。
(必ずしも開業届を出していなくても、行政や企業さまからもお仕事はいただけます)
フリーになってからの10年弱。
2015年までは、行政、企業さまから求められたものを納品する「コピーライティング」がメインでしたが…
だんだん、家族をサポートするための時間や、頭の中のスペースを確保しなければならなくなってきて。
自分のあり方・生き方と並行して、自分が本当にお役に立てる人は誰なんだろう? 自分に求められていることは何なのだろう? ということに、向き合う必要が出てきたんですね。
そのとき「書けないと悩んでいる女性起業家さん」「これから起業さん」のサポートなのでは、と思いました。
それからは、仕事の方向性もお客さまも「全転換」。
業務内容も、メインは制作からご相談やレクチャーへと変わりました。
これ、自分も含めた、女性の起業の特徴でもあるのかなと感じているのですが…
「変化していく」という面が本当に強いです。
どうしても、突発的に生じる看護、子育て、介護、体調の波に左右されやすいし、そこは自分の意思だけでは迂回できない気がします。
というわけで。
わたし自身、業務内容が変わり続けていたし(ライティング以外のこともやっていましたし)、経理的なことが大大大のニガテだったもので。
確定申告も簡単にできる白色申告のまま… 15年近く過ごしました。
クレジット決済の取り扱いができるようになりたくて、開業届を出しにいったのは2年前です。
ちなみに、それなりに暦の佳い日を選び、気合いを入れて税務署に行きましたが…
実際に独立して仕事を始めた日が「開業日」になるとのことで。
日取りにこだわった甲斐もなく… 開業日は、2004年の1月1日になりました^^;
アレー???でした。
まずはタイニービジネスからがおすすめ
まとめとして、起業時に、開業届にこだわりすぎなくてもいいんじゃないか、と思います。
届けを出すってことは、「国に税金払います」っていう意思表明なわけですし、青色申告になると日々の帳簿記入、経理の勉強も欠かせません。
もちろん、税金の面では白色より優遇されますが、起業したての業務の多い時にあれもこれもとなると、パンクしちゃうのでは…(算数苦手で、キャパの小さいわたしくらいでしょうか…)と。
親も会社をやっていて、資金繰りの困難さというものを目の当たりにしてきました。
自分ひとりの範囲内で、オフィス持たずにというスタイルに安心感を覚えるのも、そのせいかもしれません。
なので、いきなり安易に開業届! 自由にやれる!という風潮には、違和感があったりします。
スモールより小さい、タイニービジネスからやろうよというのがわたしのおすすめです。
ワクワク感はありませんが、とくに無形サービスを扱う、わたしのような業種のかたは。
ちょっとずつ感触を確かめながら、軌道修正しながら、ニーズがあるのかを探りながら…
そのあとからの開業届でも十分いいのでは? と感じますよ。