読書感想文、レポートの「書けない」現象
夏休み・冬休みの終わりどきってのは…
こどもの宿題・課題「書けない」問題に直面します^^;
なぜもっと早く取り組まないんだ~~~!
毎年毎年、今年もやっぱりヤキモキして、ため息ついたり、怒ってみたりなわけですが。
案の定、1行目から「書けないw」と固まっているのが常です。
「書けない」人の共通点とは?
毎年この現象をみていて思うことですが。
「書けない」人の共通点は、「いきなり文を書こうとしている」ということです。
何を書くか決めないうちから形にしようとする。
どんな構成、組み立てにするか考えないうちから着手してしまう。
それは、レシピもなしに、材料も切らず、必要な下ごしらえもしないままに、フライパンで調理しようとするに等しいです。
料理するときって、まずは「これを作ろう!」と決めてから、どんなものが「材料」に必要で、どんな手順で進めるか、全体をざっと見通してからとりかかりますよね?
文章を書くことも、お料理と一緒です!
もしスラスラスラ~~っと何も考えずに書けてしまうというなら、その才能をほめてあげるといいです^^
(ちなみにわたしは書くお仕事をしてきましたが… 大学で「論文の書き方」を勉強するまでは、文章を書くのは苦手でした)
文章の材料を「視覚的」に整理しよう
では、具体的にどうするのか?というと… 読書感想文も、レポートも、まずは文章で書かずに整理から。
ざっくり言うとこんな手順で進めます。
1.まずは、感じたこと・わかったこと・訴えたいこと…などをひとことメモする
(フセンに短く書き出すのがオススメ!)
2.その思いに至った情報や資料、裏づけなどをひとことメモする
(資料名、文章の一部、あらすじ、実験結果など、これもフセンに書き出すのがオススメ!)
3.1で書き出した「思い」を輝かせるためには、2のどの「裏づけ」情報と組み合わせたらいいか、またはセットになっているかをグループにする
(フセンをグルーピングする)
4.そのグループを、どんな順に並べたら分かりやすいか、関係性を考えながら並べなおす
(フセンを何度も並べなおしながら、しっくり伝わるベストポジションを探る)
文章というのは「順番」でできています。
全体を構成する「要素」を整理することから始めて、それを伝わりやすいような「順番」で配置することが、「書く」という作業なのです。
そしてこのとき大事なのは、
文字列をカタチで視覚的にとらえること!
1枚ずつのフセンや、グルーピングしたフセンを図形でとらえます。
その図形どうしの関係が、どうであるかを整理するのがポイントなんです。
展開なのか、仲間なのか、対立なのか、比較なのか…
(この図形どうし=内容のまとまりをつなぐのが、接続詞というパーツになりますね)
1枚の大きな紙に、キーワードや重要な一文をマルやシカクで囲ってぐちゃぐちゃ書いて、それを矢印で結んだり、大きな箱で囲んだり、強弱をつけたりというラクガキをするのもいいです!
(フセンに書いておけば、この作業を何度もやりなおしやすいのでオススメというわけです)
▲こんなイメージ?
これで、流れ(=文章の順番)ができてくるのです。
そうすると、スッキリ全体像がみえてきて、書く気がみなぎる瞬間が訪れます。
この段階まできてから、初めて書き出す(長い文章に形を整えていく)といいのです。
それにうまくないことに… 人の頭の中はとりとめがありませんよね。
ふっといいアイデアが浮かんでも忘れたり、急に今日の晩ご飯何にしよう?とよぎったり^^;
頭の中だけで処理しようとすると、たくさんのことが同時並行で一気に飛び交ってしまう…
なにがなんだかワケわからなくなり、1行目が出てこない…になるのです。
そのためにも、頭の中を紙に書き出して「みえる化」するのが大事です。
(※マインドマップを描けるウェブツールなどもあるので、紙よりそっちが向いてるという方はぜひご活用を)
「おたすけライティング」という屋号も、「図形ライティング」にすればよかったかな??と思うくらい…
これは基本的かつコアなやり方なので、「書けない」自負がある場合はぜひやってみてくださいね。