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「書く」「発信する」作業はなぜ時間がかかるのか

単なる作文ではなく、売るための「道具」だから

わたしの仕事は、というか書く仕事は、それなりに時間がかかります(なので金額的にも…)。

ウェブコンテンツ全体ならともかくですが、ペラモノ名刺ひとつ、キャッチコピーひとつでも、数時間でできるものではありません。

なぜなら…

単なる「作文」ではないからです。

クライアントさまのしゃべったことを、体よくカッコよくまとめるだけの「飾り文」でもないです。

あなたのビジネスを伝えるためにジャストフィットな手段と言葉、お客様の心をつかむ「道具」を磨いてつくっているのです。

パッと見数行の、肩書きやキャッチコピーを生み出すにも、「ビジネスや活動の全体像」をすべて把握していなければなりませんから、どうしても時間がかかるのです^^;

 

スープの作り方でたとえてみますね。

スープの材料は、あなたのビジネスに関する「思い」や「理念」、「サービス詳細」などなどです。

これを、ありったけ大なべに入れて煮込み…

よくよく煮込まれたのちにできあがるエッセンス、澄んでいてきれいだけど味のしっかりついたスープが、キャッチコピーにあたる感じでしょうか。

しかもそのスープを、あなたのお客様がほしがる形で「もうひとひねり」してお出しするのです。

冷製仕立てを好む人、あったかくなきゃダメという人、ゼリー寄せがいいわという人…

見込まれるお客様の欲求、趣向まで考えたうえで、やっと「これ」という言葉が決まります。

単純に、あなたのビジネスに関することを聞いてまとめるだけでは、売る・つなぐための道具にはならないのですよね。

それは、ただのレポートです。

 

あなたのビジネスを伝える「7つの要素」を掘り出している

わたしはこんなふうに考えています。

「あなたのビジネスで幸せになる人を、ひとりでも多く増やしたい!」

そのためには

「売り込みではなくご提案型の、共感や信頼を届けてお客様の心を動かす文章をつくる!」

そのために、わたしがヒアリングして掘り出す項目が… 最低限6つあります。

これだけは、必ず整理、把握が必要なんです。

 

これをもとに、必要なことを縫い合わせて、誰に伝えるか「力点」を意識しながら文字化していくのです(逆にないと文字化できない)。

 

それは何かというと…

【あなたのビジネスを伝えるための7つの要素】

 

●今のビジネスに至るまでのストーリー(経験・経歴など)

●理念、軸となる思い

●ビジョン、ライフスタイル

●サービスの詳細

●お客様像、お客様の特徴

●お客様の欲求、理想の掘り起こし

●お客様に提供している価値、ベネフィット

 

この整理のためのヒアリングだけでも、けっこう時間がかかります。

2~3回お話しして、やっと形がみえてくることもあります。

まとめていくにも、再考、熟考をくり返しますし…

これをもとに、キャッチコピーだけでも平均30くらいは書きます(これでも少ない方ですね、多分)。

チラシやパンフレット制作になると、キャッチコピーだけではなく写真やイラストとの兼ね合いを見ながら、文章を足したり引いたりするので…

時間も労力も、どうしてもかかっちゃうのです。

 

クライアント様の向こう側を考えて「練る」時間

そして、とくに大事な下の2つの要素。

「お客様像」と「あなたが提供している価値」。

これが、頭から抜けている方も多いです。

ヒアリングで質問してみて、初めて考える方もおられます。

自分の思いはあふれるほどあるのですが… あくまで商売は「相手」があってのこと。

この視点が抜けた状態では、どんなに書いても相手側に響かないし、マッチしませんよね。

とにかく「何か販促ツールをつくらなければ!」と焦ってしまうことが多いのですが、せっかくめぐりあわせがあっても、不幸なマッチングになってしまったらとても残念w

この部分が抜けている場合は、この設定から全部いっしょに整理していきます。

長~いおつきあいをしながら、「伴走する」こともしばしばあるんです。

 

なので、よくネットでみるような「1文字○円」の仕事は、申し訳ないですがわたしにはありえないです。

その○文字にするまでの言葉の取捨選択がキモですし…

文字以外の空白は、目には見えない文字と仕事でびっしり埋まっているんです。

 

なかなかライターや制作の仕事は、理解されにくいので今日はちょっと書いてみました^^;

仕事が早くない言い訳に聞こえてしまうのかもしれませんが、どうしても「練る」時間は必要で、いつも全力で取り組んでいる結果ということだけは伝わってほしいなと思います。

 

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